こんばんは。
前回のシマノ決算に引き続き、今回はダイワ(グローブライド)の決算を見ていきたいと思います。さえない釣り業界の実態が見えてきます。
前年同期比33.4%減
2月13日に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比33.4%減の88.1億円に落ち込んだ。売上は8.9%減。また直近3ヵ月の10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比45.6%減。売り上げは9.3%減となった。
売上は10%減って、利益は40%減といったところだ。シマノも売上は10%ぐらい減っているので、大体釣り業界全体で1割減だと思われる。なかなか渋い状況だ。
しかし、ダイワは一応製造業のくせに円安のメリットが活かせてないのがダメだね。円安で逆に利益が減るというのは問題だ。アメリカでもっと円安で稼げるはずなのにそれができていない。海外生産のやり過ぎだな。今後も円安は続くと思われるので根本的に企業構造を変えていかないといけない時期に来ているのではないか。
世界的に売れてない
釣り業界の不振は日本だけではなく世界的なもののようです。やはりコロナの反動がデカい。
日本:8.2%減
アメリカ:11.5%減
ヨーロッパ:1.9%増
アジア:14.3%減
ヨーロッパだけ謎に微妙に増えているが、利益は減っている。あと1,2年は不振が続きそうな気はする。まあコロナ禍の需要が異常だっただけかもしれない。
コロナで外出できないがアウトドアはできるから釣りに行く。コロナで暇だからYouTube見て、釣り動画を見たらなんだか釣りをしたくなった→需要激増!というのが釣り業界が好調だった理由だと思う。釣り人が増えすぎて魚が減った地域もあり、魚の数が戻るためにもあと1,2年のブランクが必要かもしれない。
株には影響なし。むしろボトム狙い
良くない決算発表だったが、業績予想に対して進捗率が悪くなかったので、株価にはほとんど影響なかった。今年がどうなるかがカギだが、現状がボトムではないかと思われるので、長期的に見れば今は株の買い時だと思う。
釣りの趣味としての中毒性はかなり強いので釣り自体が廃れることはない。キャンプ業界とかも最近はコロナの反動で酷いようだが、キャンプは飽きたら終わりだが、釣りはしばらく離れてもなんだかんだでやりたくなる。気軽にできるし。
ということで、一番悲観的な今がむしろ株は買い時だと思います。
シマノもあまり良くなかったが、今年は逆に今後の釣り業界を決める面白い年になりそうだ。
それではまた。
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