こんばんは。
ブラックバスはどれだけ見えているのか?これはバス釣りをする人にとっては必ず一度は疑問に思うことではないでしょうか。釣具屋に行くと様々な色や形のルアーがたくさん置いてあります。こんなたくさんの種類必要か?といつも思いますよね。バスを釣るためというよりは人間を釣るために様々なカラーバージョンがあるんじゃねーの?って思うこともしばしばあります。
そんな疑問を感じながら日々生活を送っていたのですが、何気なくネットのアマゾンで釣り関係の本を物色していたところ面白そうな本を見つけました。それがこれ。
魚の行動習性を利用する 釣り入門―科学が明かした「水面下の生態」のすべて (ブルーバックス)
魚の習性を科学的に解説した本。紹介文を見てなかなか面白そうだったので、ポチってみた。それで読んでみたら、これはなかなか凄いことが書かれているなーと思った。これは今後の釣りに使えると思った。その内容をいくつか紹介します。
1.魚はラインが見えている。しかも人間よりくっきりと、、。
バス釣りする人ならラインは細い方が良いと言う人は多いと思う。クリアウォーターで釣りするとラインを見られて、見切られる経験をした人は結構いると思う。でも逆にラインの太さなんて関係ないと言う人も居る。どっちなんだよって話ですが、この本にしっかり書かれています。
この本ではバスではないが、ブルーギルで実験した内容が書かれている。光る図形を見せて餌付けし、図形の形を覚えさせる。そして段々と光を弱めていってどこまで識別できるかという実験をしている。コントラスト識別感度を調べる実験らしいが、これで人間の目では図形の形が識別できないレベルになってもブルーギルは反応したらしい。計算によるとダイバーが見えるものより2倍近いものが見えている計算になるらしい。
よく護岸際にルアーを投げると背景に紛れてラインの存在を消せるという話があるが、あれは人間には見えてなくても実は魚には余裕で見えているようです。
バスにはラインは余裕で見えているので、ラインを細くしても無駄ということですね。3lbだろうが、2lbにしようが見えている。だったら10lbぐらいにしておきゃ良いのではと思うが、でも細いラインの方が釣れるのは釣り人の経験からいくと事実だ。おそらく細いラインの利点は見える見えないの問題ではなく、細くするとラインの水の抵抗が減るので、ルアーのアクションが付け易いという点であろうと思われる。細いラインでより精妙にルアーを動かした方が、魚を騙しやすいということでしょう。
2.バスは色盲というのは嘘!それどころか人間には見えない紫外線まで見えている!
この本の著者はかつて魚は色盲であるという説を発表したが、漁師たちから大反論を受けたらしい。そこで実験方法変えて調査したところ漁師たちの意見が正しかったことが理解ったという。
それではどれだけ魚は色の識別能力あるのか?という点だが、実は魚は人間より色の識別能力が高いそうだ。人間の色を識別する視細胞の種類は3種類だが、魚は4種類ある。人には見えない紫外線が魚には見えているので、人間よりカラフルな世界を見ているらしい。
ルアーのカラーを選択する際は紫外線反射率も考慮した方が良いかもしれない。 紫外線反射率というのは光がものなどに当たって紫外線が跳ね返ってくる比率のことだが、色でいうと白が1番反射率が高く、黒が1番低い。よくスキー場に行くと日焼けするが、あれは雪が紫外線を反射するから。
水が濁った時に、白のスカートのスピナーベイトが効くような気がするが、もしかしたらブレードの光と白の紫外線反射が効いているのかもしれない。黒のワームはコントラストがくっきりして目立つという人もいるが、紫外線反射の観点からするとダメだ。まあバスがどのように紫外線を捉えているかはまったく分からないので、なんとも言えないが、一応紫外線も見えているということは頭の片隅に入れておいた方が良いと思う。
3.バスは側線を使ってエサを摂っているは嘘!ほどんど視覚のみだな
よくバスはルアーのアクションから生じる水の波動を側線で感知して喰い付くなんて説があるが、この本の著者は側線の機能を過信しすぎだと言っている。
水を伝わる振動エネルギーは少し距離が離れるとすぐに小さくなってしまう。側線で捕食する種類の魚もいるが、その魚でも側線で感知できる範囲はせいぜい10~15センチ程度だそうだ。また、泳いでいる時に側線の能力は大きく低下するそうだ。
結局、側線でルアーを捉えることができるのは、魚が止まっていて、かつルアーが近くにある時に限られるとの事です。やはり人間より良い視覚があるのだから、目を使うでしょって話です。
以上、3点ほど簡単にご紹介しました。バス専門の本ではないので、もっと色々書かれています。魚の習性を知ることはバス釣りを上達させるためには必要不可欠です。この本で知識を付けてみては如何でしょうか。ぜひこのサイトからポチっとお願いします(*´∀`)。
ではまた。
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