こんばんは。
ついに手に入れました。30年前の小学生時代に憧れていたベイトリールです。ダイワのファントムプロキャスタートーナメントPT10Eというモデルです。今回はこのオールドリールの紹介をしたいと思います。
これがファントムプロキャスタートーナメントPT10E
世間が2018年の新作リールをそろそろ手に入れて騒いでいるこの2月に、あえて30年前のリールを紹介してみたいと思います(*´∀`*)。今回手に入れたファントムPT10Eですが、30年前のリールにも関わらずとんでもなく状態が良いです。箱付きで、新品未使用だと思います。ほぼ新品レベル。
この状態で残っていたのが奇跡に近い。もしダイワリール博物館なるものができるならこのリールを譲って欲しいと担当者が土下座してお願いするレベル。なんでも鑑定団なら煽りに煽って金額出す前に一回CM入れるレベル。知らんけど。
このリールは1985年に発売されたはずですが、その時の驚きは半端なかった。とんでもないリールが出てきたなと思ったもんです。まだ小学生だったので、あまり世間のことはわかってませんが、ダイワという会社はなんて未来的な凄い会社なんだと思ったもんです。
このリールを小学生時代に見ているので、自分は今でもダイワが好きな訳です。この時のダイワの存在感は圧倒的だった。これを出した頃のダイワが今でも最強黄金時代だと思ってます。シマノバンタムもありましたが、バンタムより圧倒的にダイワファントムの方が存在感があった。
マイクロコンピューター?搭載
このリールの最大の特徴はなんと言っても見た目ですぐわかるように、マイクロコンピューター?が付いているところです。これで飛距離や水深などが測れるのです。今回買ったリールには電池が付いていないので表示できませんが、おそらく動くハズです。
アラームが付いていて何メートル毎とかにピーピー鳴ったりもするハズです。当時はとんでもない未来がやってきたと思ったもんですが、実際にはあまり使われなかったし、重くなるので廃れていったのだと思う。正直バス釣りには不要。おもちゃみたいなもんですが、画期的な商品であったことは間違いない。
今でもタイラバのベイトリールとか、メガバスで出しているリール等にもデジタル表示のディスプレイが付いているリールがありますが、おそらくそれらの原型がこのPT10Eではないかと思う。
ゼロフリクションレベルワインド
もう一つの特徴がゼロフリクションレベルワインドと呼ばれるものです。クラッチを切るとレベルワインドが左右にパカっと割れて、キャスティング時にラインの抵抗を減らす機構が付いている。実際にクラッチを切ると↓のようになる。
これは今のスティーズやジリオンに付いているTWSよりもラインの抵抗が減って良さ気に見えるが、実際には耐久性や実用性に難があり、消えていったようです。発想自体はかなり画期的だと思います。
発売当時はこのゼロフリクションレベルワインドが付いているモデルは高級なリールのみで、これにもかなり憧れがあったもんです。初めに採用されたのはファントムの金ピカのモデルだったと思いますが、あれは2年ぐらい前に荒川で使っている人を見たことがある。結構でかくて金色なので目立つリールです。
オートキャストクラッチ
これも画期的だった。親指だけでクラッチが切れる「オートキャストクラッチ」機構ですが、当時はダイワの高級モデルにしか付いていなかった。今では当たり前のようについているが、ダイワがこれを発明するまではクラッチは左手で押さないといけなかったのだ。何気にベイトリールの歴史の中でこれが一番の発明だと思う。実用性という意味において。
シマノがこのオートキャストクラッチを付けるようなったのはいつからなのかな。ダイワの特許だと思うが、小さくPATENT PEND と書かれている。特許の申請が通らなかったのかな。
無接触電磁誘導ブレーキのマグフォース
マグネットブレーキもダイワの発明品です。それまでは遠心ブレーキしかなかったのだが、1982年からダイワのリールに採用された。ダイヤルでブレーキ調整ができるのは画期的なことだったらしい。これは自分が釣りを始める時にはすでにあった。
現代にも通用するデザイン
しかし、このリールは見ているだけ惚れ惚れするわ。デザイン的にもなかなか洗練されている。黒に金色のラインと文字が入っているがなかなか良いです。重量は250g以上あって重いしデカイが、ホントに名作だと思う。
現代のスティーズマシンガンキャストに付けてみた。さすがに合わない(;´Д`)。でも当時はこれを実際に使っている人は結構居た。当時からこれを使っている人はかなり目立っていたね。値段も確か36,000円ぐらいしたが、当時としてはとんでもなく高価なリールだった。今の金額の感覚だと倍ぐらいかな。ステラやイグジストぐらいの感覚。
箱もあります。説明書もあります。輸出用のリールのようで、すべて英語で記載されてます。箱付きで未使用というのがすばらしいです。今後価格が上がってくれることを期待したい。売らないけどね。
このダイワのファントムプロキャスタートーナメントPT10Eが古き良き時代のダイワですね。ただ実はこのPT10Eの翌年にさらに凄いリールが発売されたのです。このリールよりさらに値段が高く、画期的なベイトリール。バブル時代の日本の頂点に立つリールがあるのですが、それも手に入れたので、また後日ご紹介します。
それではまた。
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